toki Architect design office - 土岐建築デザイン事務所

「扇の家」

文字通り、扇状になった敷地形状を活かした配置計画と、敷地内の法面の有効利用、敷地内に植えられている果樹や木々をできるだけその場に活かすことを考えた住宅である。道路からの進入路の間口は若干狭く坂道であるため、駐車スペースを通常より広く取らないといけないという制約もあり、おのずと建物の形状は敷地に沿った扇形になった。低く構えた玄関ポーチから玄関を入ると、ホールからの通路が40度に折れ曲がりリビングへ。折れ曲がった通路の正面には和室。和室の建具を開放することでリビングと一体になる。南東に広く面したLDKからは、長さ9メートルの広いテラスが内と外をゆるやかにつなぐ役割を果たしている。北側には境界に沿って塀を設けたサービスヤード、バスコートに続き、和室前には建物形状を活かした濡れ縁と中庭も設けた。くの字になった階段を上がった2階の子供室と寝室とは南東に向いた横一列のベランダを通して行き来できるようになっている。あるがままの形状に逆らうことなく周囲の環境に寄り添うようにして生まれた「扇の家」。何処にいても自然光と風を感じる居心地の良さは、そういう所以かもしれない。

「扇の家」 概要

建設地
岡山県都窪郡
主要用途
専用住宅
主体構造
木造2階建
建築面積
100.66 ㎡
延床面積
139.27 ㎡
設計期間
平成24年6月 ~ 平成24年9月
工事期間
平成24年10月 ~ 平成25年3月